2776東証スタンダード金属・プラスチックのリサイクル貿易
2027年1月期 中間期 決算サマリー
サマリー
廃金属・廃プラスチックのリサイクル貿易を手がける新都ホールディングスの2027年1月期中間期は、金属スクラップ事業の 子会社2社(龍一商事・栄新商事)が連結に加わったことで売上高が前年同期比214.15%増の313億23百万円と3倍超に拡大した。 営業利益・経常利益・親会社株主に帰属する中間純利益はいずれも前年同期の損失から黒字に転換したが、売上総利益率は3%台の薄利で、 純利益は48百万円にとどまる。中間期末後に第三者割当による新株式・新株予約権の発行も行っている。
売上高
31,323百万円
+214.15%営業利益黒字転換
412百万円
黒字転換(前年同期△7百万円)経常利益黒字転換
394百万円
黒字転換(前年同期△61百万円)親会社株主に帰属する中間純利益黒字転換
48百万円
黒字転換(前年同期△128百万円)ハイライト
- 龍一商事は2025年9月30日をみなし取得日として前期第4四半期の3か月分から連結、栄新商事は2025年12月31日をみなし取得日として当期から損益を連結。売上高が3倍超に膨らんだ主因は連結範囲の拡大
- 金属リサイクル事業は売上高29,544百万円(前年同期比+227.5%)、セグメント利益625百万円(同+344.8%)で、売上高の約94%を占める。プラスチックリサイクル事業は売上高833百万円(同+4.0%)、セグメント利益32百万円(同△2.7%)
- 不動産関連サービス事業は売上高201百万円(同+37.8%)、セグメント利益127百万円(同+105.0%)。その他(AI・GPU機器の国内販売・リース等)は売上高743百万円、セグメント利益18百万円で前年同期の損失から黒字化
- 売上総利益率は3.2%(前年同期4.3%)、営業利益率は1.3%と薄利。販管費は575百万円(同+30%)に増加
- 中間純利益180百万円のうち132百万円は非支配株主に帰属し、親会社株主に帰属する利益は48百万円。法人税等は209百万円(税金等調整前利益389百万円に対し約54%)と負担が重い
- 営業CFは605百万円の収入(前年同期は515百万円の支出)。一方で設備投資715百万円、棚卸資産576百万円増。借入金は純増(短期+208百万円、長期+368百万円)、新株発行184百万円で調達。自己資本比率は22.9%(前期末24.3%)
- 2026年4月24日付で、資本準備金4,657百万円をその他資本剰余金経由で繰越利益剰余金に振り替える欠損填補を実施(利益剰余金は△4,470百万円→+235百万円)
- 【後発事象】2026年9月11日に第三者割当で新株式950,000株(1株93円、約88百万円)と第9回新株予約権68,000個(潜在株式6,800,000株、行使価額93円、全行使で約632百万円)を発行。合わせて最大約7億3千万円の調達で、割当先はIT総合人材育成センター、ベビーピュア、Blue Coast Capital Limited
財政状態
総資産
15,416百万円
純資産
4,435百万円
自己資本比率
22.86%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年1月期 通期予想(修正なし) | 48,330百万円+72.98% | 784百万円+32.21% | 715百万円+31.68% | 202百万円+108.25% |
注目ポイント
黒字転換と売上3倍という見出しの数字は、ほぼ子会社2社の連結によるもので、収益性そのものは薄い。売上総利益率は3%台、営業利益率は1%台で、金属相場や為替、取引数量のわずかな変動が損益を左右しやすい事業構造といえる。中間純利益180百万円のうち親会社株主に帰属するのは48百万円にとどまり、通期の純利益予想(202百万円)に対する進捗は約24%と、営業利益(約53%)と比べて低い。
通期売上予想(483億円)から逆算すると下期の売上は約170億円と上期(313億円)を大きく下回る計画で、それでも営業利益は下期に約3.7億円を見込む。また、中間期末後に最大約7億3千万円の新株式・新株予約権を発行しており、新株予約権の行使価額(93円)が現在の株価に対してどの水準にあるか、行使が進んだ場合の希薄化と調達資金の使途(短信には記載なし)を、今後の開示で確認したい。