2027年1月期 中間期 決算サマリー
サマリー
「ラーメン山岡家」を全店直営で展開する丸千代山岡家の2027年1月期中間期は、既存店売上高が前年同期比9.5%増(客数7.6%増)と 好調で、売上高は同15.4%増の228億68百万円。食材価格の上昇で原価率は悪化したものの販管費率の低下で吸収し、 営業利益は同27.0%増、経常利益は同26.8%増となり、売上・各利益とも中間期として過去最高を更新した。 店舗数は200店舗に達し、年間配当は前期の23円から30円への増配を予定している。
売上高
22,868百万円
+15.4%営業利益
2,487百万円
+27.0%経常利益
2,538百万円
+26.8%中間純利益
1,778百万円
+29.3%ハイライト
- 既存店売上高は52ヶ月連続で前年同月を上回り、既存店の売上高は前年同期比9.5%増、客数は7.6%増、客単価は1.8%増。大手ラーメンチェーンが概ね前年比100%前後で推移する中、突出した伸びを維持
- 売上高は当初計画を429百万円、経常利益は492百万円上回って着地。原価率は食材(卵・ラード等)の高騰で前年同期比0.6ポイント悪化したが、販管費率が1.6ポイント低下し営業利益率は10.9%(同+1.0ポイント)に改善
- 2026年7月に武蔵村山店を出店し、全店で200店舗を達成(ラーメン山岡家189店舗、その他業態11店舗)。上期は香川県初出店の高松中央インター店を含む5店舗を新規出店(ほか移転1店舗)
- 【出店計画】15店舗の計画に対し2店舗が来期に繰り越しとなり、今期は移転を含む13店舗の見込み。下期は奈良県・沖縄県への初出店を含む7店舗を予定
- 【株主還元】年間配当予想は前期の23円から30円へ増配(期末30円、2027年1月31日基準)。2028年1月期までに配当性向を段階的に20%まで引き上げる目標。上期には自己株式の取得(約5億円)と配当金の支払い(約4.6億円)も実施
- 株主優待は100株以上でラーメン無料券、200株以上でラーメン無料券・北海道米・乾麺セットから選択(年2回、1月末・7月末基準)。前回基準日の申込率は対象株主の96.8%
- アプリ会員数は期初から39万人増え、2026年7月末時点で約223万人。20歳代が全体の約35%を占め、毎週配信のクーポンが集客に寄与。7月からクーポンを二次元バーコード付きで配信し、券売機で発券・利用できる仕様に変更
- 営業キャッシュ・フローは15億59百万円の収入(前年同期9億21百万円)。今期から定期賞与を開始し上期に154百万円を支給。建築費・資材費など出店関連コストは増加傾向で、今後の出店と既存店の人材確保・育成が課題と説明
財政状態
総資産
18,235百万円
純資産
10,976百万円
自己資本比率
60.2%
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2027年1月期 通期予想(修正なし) | 48,361百万円+12.5% | 5,184百万円+10.8% | 5,300百万円+9.4% | 3,630百万円△1.6% |
注目ポイント
既存店の客数が前年から7.6%増えるという「客数で稼ぐ」成長が続いている点が最大の特徴である。客単価の上昇は昨年4月の値上げが一巡して1%前後にとどまっており、増収の大半は来店客数の増加によるもので、アプリクーポンやSNS動画による集客、西日本の新店の好調が寄与していると説明されている。営業利益率は10.9%と外食としては高い水準で、有利子負債は14億円台まで減り、自己資本比率も60.2%に上昇するなど財務面も改善している。
株主還元も厚くなっている。年間配当は前期の23円から30円へ増配する予想で、上期に約5億円の自己株式取得も実施した。一方で、通期予想(売上高483億円、営業利益51億円、当期純利益36億円)は据え置かれており、純利益の計画は前期実績(36億88百万円)をやや下回る水準に置かれている。中間期の実績は計画を上回って推移しているため、下期の出店コスト・人件費・食材価格の動向と併せて、通期計画の見直しの有無が今後の注目点となる。