2026年10月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
血液や脂肪由来の幹細胞の加工受託・保管、医療機器販売、化粧品などを手がけるセルソース(非連結)の2026年10月期第3四半期累計(2025年11月〜2026年7月)は、売上高25億57百万円、営業利益1億79百万円、四半期純利益1億74百万円となった。 2026年7月1日に連結子会社ハイブリッドメディカルを吸収合併して単体決算に移行したため、前年同期との比較は開示されていない。第3四半期の3か月では営業利益率が11.5%と前四半期(5.3%)から上がった一方、加工受託件数は前年同期の累計を下回っている。 通期予想は修正され、営業利益82百万円、当期純損失1億24百万円となっており、第4四半期は赤字になる計算。
売上高
2,557百万円
売上総利益率
58.9%
営業利益
179百万円
四半期純利益
174百万円
提携医療機関数(期末)
2,218院
前事業年度末比+116院加工受託件数(累計)
15,258件
前年同期15,881件(△3.9%、当社試算)営業利益率(第3四半期の3か月)
11.5%
前四半期5.3%1株当たり四半期純利益
8.80円
ハイライト
- 前年同期との比較は短信にない(単体決算の初年度のため)。売上高は2,557百万円で、内訳はサービス別に、加工受託サービス1,703百万円(約67%)、医療機器販売610百万円、化粧品販売その他186百万円、医療機関支援サービス58百万円(子会社の吸収合併に伴う売上)。売上総利益は1,508百万円(売上総利益率58.9%)、販管費は1,328百万円で、営業利益は179百万円(営業利益率7.0%)。営業外は、雑収入5百万円、業務受託収入5百万円などで収益15百万円、投資事業組合運用損12百万円、支払補償費4百万円などで費用20百万円、経常利益は174百万円
- 特別利益に、子会社ハイブリッドメディカルの吸収合併に伴う抱合せ株式消滅差益66百万円と新株予約権戻入益7百万円を計上し、特別損失に減損損失12百万円と店舗撤退損失2百万円を計上した。税引前四半期純利益は232百万円、法人税等は58百万円(負担率約25%、当社試算。うち法人税等調整額39百万円)で、四半期純利益は174百万円、1株当たり四半期純利益は8.80円(潜在株式調整後8.77円)。純利益は、合併に伴う一時的な差益66百万円を含む
- 四半期ごとの推移(3か月)は、営業利益率が2026年10月期の第1四半期4.2%、第2四半期5.3%、第3四半期11.5%(前年同期の第3四半期10.7%、前年第4四半期4.9%)。第3四半期の売上高は約858百万円で、加工受託サービス586百万円(前四半期比+6.0%)、医療機器販売184百万円(同△20.4%)、化粧品販売その他62百万円(同△24.8%)、医療機関支援サービス26百万円(同+65.4%)。会社は、第3四半期累計でコスト(特に販管費)の削減を継続し、事業の選択と集中に目途をつけ、エクソソームの新たな加工技術を業務提携先と共同開発したと説明。なお、推移表は前年第4四半期までが連結、2026年10月期第1四半期以降が単体で、同じ基準の比較ではない
- 経営指標は、提携医療機関数が前事業年度末から116院増えて2,218院(前年同期の第3四半期末2,057院から約+8%、当社試算)。一方、血液由来と脂肪由来幹細胞の加工受託件数は、第3四半期累計15,258件(前年同期15,881件、約△4%)と減少し、第3四半期の3か月では5,144件(前年同期の第3四半期5,578件、約△8%)。医療機関の数は増えているが、1院あたりの件数が減っている形で、会社は減少の理由を短信で説明していない。医療機器販売は取引先への販売増加で610百万円、化粧品販売は化粧品原料を販売会社に提供するBtoBの販売減少で186百万円
- 財政状態は、総資産6,945百万円(前事業年度末比△16百万円)、純資産6,067百万円(同+80百万円)、自己資本比率85.8%(前期末84.4%)。現金及び預金は4,462百万円から4,729百万円(+267百万円)に増え、関係会社株式200百万円は吸収合併でゼロになり、有形固定資産は989百万円から867百万円(△122百万円)、無形固定資産は56百万円から137百万円(+81百万円)に変動。負債は878百万円(同△96百万円)で、契約損失引当金(流動・固定の合計)が263百万円から226百万円に、その他の引当金が76百万円から28百万円に減った(契約損失引当金の内容は短信に記載なし)。純資産は、抱合せ株式消滅差益66百万円などを含む純利益174百万円から、前期の期末配当(5円、約99百万円、当社試算)を差し引いた利益剰余金+75百万円が主因。借入金はなし。減価償却費は134百万円。四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない
- 【要確認】通期予想は、2026年7月29日公表から修正され(詳細は別途公表資料)、売上高3,367百万円、営業利益82百万円、経常利益76百万円、当期純損失124百万円(1株当たり△6.26円)。修正前の数値と修正理由は短信に記載がない。第3四半期累計(営業利益179百万円、純利益174百万円)との差から、第4四半期は売上高約810百万円、営業損失約97百万円、純損失約299百万円になる計算(当社試算)。第3四半期の3か月で営業利益率が11.5%だったにもかかわらず第4四半期が赤字となる理由(特別損失や引当金の計上を織り込むのかなど)は短信に記載がない。配当は期末0円の予想(前期実績は5円)で無配となる。決算補足説明資料は「有」、決算説明会は「無」。四半期財務諸表は監査法人のレビュー対象外
財政状態
総資産
6,945百万円
純資産
6,067百万円
自己資本比率
85.8%
現金及び預金
4,729百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純損益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年10月期 通期予想(2026年7月29日公表から修正) | 3,367百万円(進捗76.0%) | 82百万円(累計実績は179百万円) | 76百万円 | △124百万円(累計実績は174百万円の利益) |
注目ポイント
子会社の吸収合併で単体決算に切り替わったため、前年との比較ができない決算である。第3四半期累計は営業利益179百万円と黒字だが、純利益174百万円には合併に伴う一時的な抱合せ株式消滅差益66百万円が含まれる。実力ベースでは、営業利益率で見るのが分かりやすく、第3四半期の3か月は11.5%と、前四半期の5.3%から改善した。
一方で、主力の加工受託サービスの件数は前年同期の累計を約4%下回っている。提携医療機関数は増えているのに1院あたりの件数が減っている形で、短信は理由を示していない。医療機器販売は前四半期比で2割減、化粧品も減っており、売上の内訳は四半期ごとにばらつきが大きい。
最大の注意点は通期予想である。修正後の予想は当期純損失124百万円で、累計(純利益174百万円)との差から第4四半期は約3億円の純損失、約1億円の営業損失になる計算だ。第3四半期に利益率が上がったにもかかわらず第4四半期が赤字になる理由は、短信に書かれていない。あわせて開示された予想修正の資料で、特別損失や引当金の見込みなどを確認したい。