2026年10月期 第3四半期 決算サマリー
サマリー
都心部の賃貸事業用不動産の運営管理(社有・サブリース)と企画開発を手がけるアールエイジの2026年10月期第3四半期累計は、 開発販売事業で販売した物件が前年同期の約6割にとどまったことなどから、売上高が前年同期比7.6%減の23億70百万円、営業利益が同8.8%減の3億77百万円、 経常利益が同7.8%減の2億89百万円、四半期純利益が同3.2%減の1億93百万円と減収減益。会社は通期予想(営業利益4億69百万円)に対し「順調に進捗」と説明しており、 予想と配当予想(年36円)は据え置き。
売上高
2,370百万円
△7.6%営業利益
377百万円
△8.8%経常利益
289百万円
△7.8%親会社株主に帰属する四半期純利益
193百万円
△3.2%ハイライト
- 運営管理事業(社有・サブリース物件の運営、管理受託)は売上高2,110百万円(前年同期比△2.2%)、セグメント利益418百万円(同△2.4%)と安定収益として堅調。売上の約89%を占める。開発販売事業は賃貸事業用マンション1棟(10室)を販売し、売上高261百万円(同△36.4%)、セグメント利益82百万円(同△21.9%)と減少
- 売上総利益は802百万円(前年同期810百万円)とほぼ横ばいだが、販管費が425百万円(同396百万円)へ増加し、営業利益は377百万円(同414百万円)に減少。営業利益率は15.9%(同16.1%)。全社費用(調整額)は123百万円(同119百万円)
- 営業外では、支払利息が104百万円(前年同期76百万円)と約36%増加し、営業利益から経常利益への落ち込み幅は88百万円(前年同期100百万円)。営業外収益には投資有価証券売却益7百万円を計上(前年同期はなし)。前年同期にあった貸倒引当金繰入額25百万円は今期なし。法人税等を差し引き、四半期純利益は193百万円
- 事業用地の仕入れ638百万円と建物の完成597百万円で、有形固定資産が13,855百万円(前期末12,622百万円)に増加。総資産は15,974百万円(前期末比+788百万円)。一方、賃貸事業用不動産の売却などで販売用不動産は408百万円(同△153百万円)、現金及び預金は1,041百万円(同△272百万円)に減少
- 【要確認】借入金は712百万円増加し、有利子負債は長期借入金9,538百万円と1年内返済予定860百万円の合計で約10,398百万円(前期末9,686百万円、当社試算)と総資産の約65%を占める。純資産は4,802百万円で、自己資本比率は30.1%(前期末31.1%)に低下。開発の進捗に伴う借入増と金利負担の増加が続く
- 通期予想(売上高3,100百万円△5.8%、営業利益469百万円△7.4%、経常利益350百万円△13.4%、純利益231百万円△17.5%)は2025年12月15日公表から修正なし。第3四半期累計の進捗は売上高76.5%、営業利益80.4%、経常利益82.7%、純利益83.7%(当社試算)で、第4四半期に必要な営業利益は約92百万円、純利益は約38百万円
- 配当は中間15円を実施済みで、期末21円を予想し、年間36円(前期同額)。決算補足説明資料と決算説明会はなし
財政状態
総資産
15,974百万円
純資産
4,802百万円
自己資本比率
30.1%
現金及び預金
1,041百万円
次期業績予想
| 決算期 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 親会社株主に帰属する当期純利益 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年10月期 通期予想(修正なし) | 3,100百万円(進捗76.5%)△5.8% | 469百万円(進捗80.4%)△7.4% | 350百万円(進捗82.7%)△13.4% | 231百万円(進捗83.7%)△17.5% |
注目ポイント
収益の柱は運営管理事業の安定収益で、減収減益といっても大きく崩れてはいない。開発販売事業は物件の販売時期によって売上が上下するため、今期は販売が1棟(10室)にとどまり、前年同期比で売上が約3分の2に減ったことが全体の減収の主因である。通期予想に対する進捗は売上・利益とも7割台後半から8割台で、期初計画の範囲内に収まっている。
注意点は、借入への依存と金利負担である。賃貸事業用不動産を保有して運営する事業の性格上、有利子負債は約104億円と総資産の約65%に達し、支払利息が前年同期比で約36%増えた。営業利益に対して経常利益が大きく下がるのは、この金利負担が背景にあり、金利上昇が続けば利益を押し下げる要因になる。
第4四半期に必要な利益は小さい水準(営業利益約92百万円)で、通期予想の達成可能性は比較的高いとみられる。配当は年36円を据え置いており、次回以降は、新規物件の完成・販売の時期と、借入コストの動向を確認したい。